駐在員レポート
駐在地
シンガポール/2年目
入社年
2014年
出向先
Ocean Network Express Pte. Ltd.

現在の仕事内容とミッションを教えてください

ONE (Ocean Network Express)のシンガポール本社のFleet Management Departmentに所属しています。ONE全体の将来的な船隊整備計画の策定、短・中・長期傭船や新造船・中古船購入による船腹調達、各サービスへの船舶配備、船主との各種調整、また船隊全体のパフォーマンス向上が部門の主なミッションです。その中で私は船隊整備計画策定や年次予算作成、主に日本国内船主との各種調整を担当しています。

仕事の難しさや醍醐味、やりがいを教えてください

船隊全体を適切に管理するためには、世界情勢の影響を受けて日々ダイナミックに変動する傭船マーケットや中長期の社内船舶需要、さらにはアライアンスパートナーとの調整やドライドックのスケジュール等、様々な要因を考慮する必要があります。また社内関連部署だけでなく、船主や船舶管理会社、本船の船長やブローカーなど、社内外に関係者が多く、慎重な調整を要する場面も多々あります。時には時間と戦いながら仕事を進める必要もありますが、グローバルに働いているという大きなやりがいを感じています。

駐在地の特長や、日本との違いに驚いたことを教えてください

シンガポールはほぼ赤道直下で常夏の国ですが、真夏の東京ほどは暑くなく、朝晩などは心地良い涼しい風が吹くこともあります。主に中華系、マレー系、インド系からなる多民族国家で、市内中心部は東京と同じような現代的な街並みが広がっていますが、一歩路地に入るとエスニックな香りのするエリアがたくさんあり、小さいながら見どころの多い国です。民間や公的機関でのITの利活用が非常に進んでおり、スマートフォン一つあれば財布を持たずともほぼ毎日生活ができるほどで、まだまだ紙幣の使用が残る日本との違いを感じます。

駐在地での仕事で印象に残っているエピソードを教えてください

シンガポールの人は基本的に皆さん英語が堪能ですが、とてもクセのある英語で(気になる方はシングリッシュで検索してみてください)、着任当時はシンガポール人スタッフの英語をほとんど聞き取ることができず、大変苦労しました。現在の部署の前は世界各地にあるコンテナ船代理店を管理する部署に所属していたため、世界中のONEスタッフと話をする機会があり、いろいろな英語を日々耳にする中で自分の英語耳が鍛えられていた気がします。それでもシンガポール人同士が早口で英語で話すときには、まだまだ聞き取れないことがあります(笑)。

駐在地での経験を活かして、
今後、チャレンジしてみたい仕事を教えてください

“K”LINEに入社して以来ずっと管理部門系に所属していましたが、ようやく“船”に関わる部署となったため、海運業界の主要なマーケットであるシンガポールで、まずはしっかりと船に関するイロハを吸収したいと思います。コンテナ船事業は大変奥深く、いろいろなファンクションが協力して一つの大きな事業を行っているため、さらに別のコンテナ船事業の領域にもチャレンジしていきたいですね。また、機会があれば別の国にも赴任して、新たな経験を積んでいきたいと思います。

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