駐在員レポート
駐在地
インド・ムンバイ/2年目
入社年
2015年
出向先
“K” LINE (INDIA) PRIVATE LIMITED ムンバイ

現在の仕事内容とミッションを教えてください

東京本社より受託しているバルカー(概ね35隻程度)の運航管理業務を統括しています。
インドの製鉄所、発電所向けがメインとなりますが、インド以外の3国間輸送も行っています。日々の業務で最も重要な事は東京本社との連携です。本船の運航状況に加え、現場の声をタイムリーに本社に伝えるとともに、本社からのアドバイス・最新情報をナショナルスタッフと共有し本社と一丸となって業務を進めています。
上記業務に加えて、現地法人の事業運営のサポートを担当していますが、こちらは予算・収支管理・ナショナルスタッフの採用・経営計画の策定等、多岐に亘っています。

仕事の難しさや醍醐味、やりがいを教えてください

全ての業務において重要なことはナショナルスタッフへの教育と彼らとの協力関係の構築です。駐在当初はコロナ禍によりリモートワークにならざるを得ませんでした。
そのためコミュニケーションを取ることが難しく的確な教育や指示が困難でした。出社が可能となってからはナショナルスタッフと一体となって課題を一つひとつ克服できるようなりました。成長したナショナルスタッフの姿を垣間見ることができ、とてもやりがいを感じています。仕事以外においても語学力の向上や異文化の知見を拡げるなど様々な意味において成長の場となっていると感じています。

駐在地の特長や、日本との違いに驚いたことを教えてください

全てが違いすぎて、驚きの日々です。インドの大気汚染がひどいことは有名な話、特にPM2.5の大気汚染は非常に深刻です。PM2.5の量を毎日確認しながら、汚染がひどい場合は子供の公園遊びや外出を控える、外出時は常にマスクをするなど、可能な限りの防衛策をとっています。また、食器を水道水で洗ったあと小型ボトルの水で必ずすすいでいるという方もいるなど、水への不信感は根強く、水にあたって入院という話もよく聞きます。

駐在地での仕事で印象に残っているエピソードを教えてください

インド人のナショナルスタッフの多くは、会社を自己のキャリアアップの場として位置づけています。そのため退職届が突然提出されることも。私は現地採用関連業務を担い、ナショナルスタッフの新規採用をはじめそれぞれの年俸交渉も行っていますが、赴任当初は「突然の退職届」にうまく対応ができず、優秀な人材が失われた時期もありました。最近はしっかり相手の事情や要望をヒアリングするとともに、現地法人の経営陣を説得しながら、双方が納得する条件やキャリアプランに合意させ、離職引き止めに成功しています。

駐在地での経験を活かして、
今後、チャレンジしてみたい仕事を教えてください

駐在中に身につけたマネジメントスキルやコミュニケーション力を駆使して、ドライバルク関係に限らず、自動車、エネルギー、物流といった他の部署の海外拠点での営業活動や運営など、ありとあらゆる海外業務にもチャレンジしてみたいです。また、将来的にチャンスがあれば、デリーやべンガルール、チェンナイなど、ムンバイ以外の地域で2度目のインド駐在およびインド生活をしてみたいと思っています。先ほどはインド生活のネガティブな面も紹介しましたが、その欠点があってもなお、インドは熱気に溢れた魅力的な国なのです。

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